山田東の家 / CASA EN YAMADA HIGASHI / HOUSE IN YAMADA HIGASHI

 

Satoshi Kawakami 川上聡 architecture 建築 House in Furumonzen-dori

所在地: 大阪、日本
用途: 住宅
設計監理: 川上聡建築設計事務所/SATOSHI KAWAKAMI ARCHITECTS
構造設計: 柳室純構造設計
施工: 株式会社コムウト
写真: 川上聡建築設計事務所/SATOSHI KAWAKAMI ARCHITECTS

吹田市山田東の2世帯の住宅。山田村として栄えた山田川周辺の集落に位置するこの敷地には、100年近く存在する母屋や蔵が現存する。親世帯がその母屋や蔵を残しながら住み続け、新築の住宅に子世帯が住む。それぞれの棟が中庭を囲むように配置することで、家族が中庭を通じて一緒に過ごせる場所を計画した。新しい住宅には、中庭側に土間の吹抜空間を配置し、庭と空間的に連続するように設計した。大徳寺孤篷庵忘筌のように、庭から部屋に至るまでの、屋根、バルコニー、柱、外壁、床などの境界の位置を段階的に重ねながらずらすことで、室内外の中間的な領域にゆるやかな連続性が生まれている。垂直荷重を支える木造構造と切り離された外壁のガラスは断面の小さな鉄骨の帆立や無目、振れ止めによって支持している。